研究会設立趣意書

 地球温暖化問題は、次世代に豊かな資源と美しい環境に囲まれた地球を残していくため、
人類が早急に取り組まなければならない最も重要な環境問題の一つです。

地球温暖化防止について

 我が国も、京都議定書の締結により、
1990年の温室効果ガス排出量の6%の削減が義務付けられております。このため、 二酸化炭素の排出源である化石資源由来のエネルギーや製品を、カーボンニュートラルという特性を持つバイオマスで代替することにより、 CO2の発生を抑制し、地球温暖化の防止に貢献することが急務となっております。

 また、近年、大量生産、大量消費、大量廃棄の社会から廃棄物の発生を抑制し、 限りある資源を有効活用することにより循環型社会へと移行していくことが求められてますが、 バイオマスは、この循環型社会を形成するためにも重要な役割を担うものです。

 我が国は、化石資源、鉱物資源等の天然資源に乏しい国でありますが、 温暖・多雨な気候条件のおかげで、自然の恵みを受けて成長するバイオマスが豊富です。

苫小牧周辺地域

 苫小牧の周辺地域には、こうした稲わら、林地残材等農林業系の未利用バイオマスの他に、建設発生木材、 製材工場から発生する端材やオガクズ、家畜排泄物、黒液、下水汚泥等の廃棄物系バイオマスが存在しており、 これら広く薄く分布する資源を効率的に収集・運搬することができる交通アクセスにも恵まれています。 また、将来的には、広大な苫小牧東部地域をフィールドにした資源作物の栽培やバイオテクノロジーとの融合による新作物の栽培の可能性も 有しています。

 また、これらバイオマスの有効利用を促進することで、農林漁業の自然循環機能を維持増進し、その持続的な発展を図るとともに、 バイオマスをエネルギーや製品に利活用するための技術及び製品の開発や関連産業の創出等新しい環境調和型産業の創出とそれに伴う 新たな雇用効果が期待できます。

 我々は、バイオマスエネルギーを活用した持続発展可能な社会、かつ、人と環境にやさしい街づくりを実践すべく、ここに「苫小牧バイオマス研究会」を発足します。