<結果発表>
苫東インダストリアルパークフォトコンテスト2019にご応募頂いた皆様、またご後援・ご協賛、告知等にご協力頂きました皆様、誠にありがとうございました。
第15回目を迎えた今回は、道内外の87名から345点の応募がございました。
令和元年10月31日(木)に厳正な審査によってグランプリ・創立20周年記念賞・金賞・銀賞を各1点、優秀賞15点、優秀賞(学生の部)5点、立地企業賞2点、計26点を選出いたしました。
<審査員講評> 水越 武 氏
15回と一昔以上の歴史を持つ「苫東インダストリアルパークフォトコンテスト」も、回を重ねるごとに集まって来る作品の質が高まっているように思います。
今回はグランプリの作品を決めるのに大いに難儀をいたしました。こんなことは初めてで、なかなか決められず、自分でも驚いたほどです。最終的にはこのコンテストの目的である原点に立ち返って決めました。豊かな自然が息づく環境の中の工業団地「苫東」の、企業理念が伝わってくる増井さんの作品に決定しました。
審査が難しかったのは、写真的に魅力に富んだ作品(例えば佐々木さん、太田さん)が多数集まってきたことによると考えられます。
応募点数が増えたことは嬉しいことでしたが、今年も過去の入賞作品の影響を受けた写真が見られたのが残念でした。
まだまだ、新しい視点、新しい意識、新しい感覚で撮影対象と真摯に向き合えば、面白い作品が生まれて来るはずです。期待しています。
<第15回 苫東インダストリアルパーク フォトコンテスト2019 受賞作品>
<グランプリ>
『中秋の名月』 増井 道英 様
<講評>
光源からの光が目に突き刺さってくるような印象を受ける作品です。これは首都圏などの工業団地と比較して、苫東の敷地内の空気が
澄んでいることを意味します。タイトルの「中秋の名月」とあるように、一年の内でもっとも透明感のある季節であるにしても驚きです。
このコンテストの意義を十分に理解した上での計算があったものと思います。美しい光景を捉えた技術も素晴らしいものがあります。
<創立20周年記念賞>
『秋、響く。』佐々木 歩 様
<講評>
苫東の敷地内には野生のエゾシカがたくさん生息しているものと思われます。私がこのコンテストの審査を担当するようになってからも、
おそらくエゾシカを撮影した作品の数は五本の指に入るほど多かったように思います。その中でこの佐々木歩さんの作品は、夕陽の時間帯
に逆光で描写し、力強くドラマチックで、季節感をよく捉えた美しく印象深いものでした。画面構成も完璧です。
<金賞>
『星奔る丘』青木 誠 様
<講評>
苫東展望台をテーマとした作品は今までに多数ありました。しかしこの青木誠さんの「星降る丘」は、これまでとまったく異なる意識で
捉えたものです。
これは青木さんの心の中にあった世界を、緻密な計算の基にはっきりとした映像に写し出し、「かたち」としたものでしょう。色温度、
星の光跡の流れ具合、樹木の陰の線など、細かい計算の努力の跡が読み取れます。
<銀賞>
『舞輝いて』太田 智 様
<講評>
躍動感のある女性サーファーの肢体も美しく、本当に見ていて気持の良い作品です。明るいサーファーの顔の表情も清々しく、さわやかな
気持に引き込まれます。バランスの良い画面構成、露光も的確で、シャッターを切るタイミングも言うことがありません。絶妙な寄りなど、
コミュニケーションがあって初めて撮影できた作品だと想像します。
<優秀賞>
『雪の埠頭』 青木 誠 様
『エッシャーの階段』 佐々木 歩 様
『花に囲まれて」』 吉村 登美子 様
『デッドヒート』 吉村 登美子 様
『停泊』 松下 周司 様
『夜のモータープール』 松下 周司 様
『彩りの季』 矢部 修治 様
『豊かな自然の観察会』 小松 岩雄 様
『厳冬の朝』 笠水上 徹明 様
『花さく原野』 佐藤 幹夫 様
『釣り人』 小田嶋 清幸 様
『縄張り争い』 碓井 節子 様
『森を守る』 山田 貞司 様
『ジュエリーアイス』 小金澤 周平 様
『ラストラン』 平岡 清 様
<優秀賞(学生)>
『蟻の密会』 上野 太陽 様
『森の妖精』 田中 結子 様
『雨と水と音。』 野本 渚沙 様
『蛙』 早坂 亮哉 様
『鉄塊』 蓮池 柚奈 様
<立地企業賞>
『黄昏時』 西本 要 様
『ステンドグラスの中の太陽」』 原 憲一 様
<作品展示のお知らせ>
今年度もフォトコンテストの入賞作品展示会を開催する予定です。