<結果発表>
苫東インダストリアルパークフォトコンテスト2021にご応募頂いた皆様、またご後援・ご協賛、告知等にご協力頂きました皆様、誠にありがとうございました。
第17回目を迎えた今回は、道内外の51名から229点の応募がございました。
令和3年10月26日(火)に厳正な審査によってグランプリ・社長賞・金賞・銀賞を各1点、優秀賞15点、優秀賞(学生の部)4点、立地企業賞1点、計24点を
選出いたしました。
<審査員講評> 水越 武 氏
新型コロナウイルスの影響で写真の撮影もままならなくなって2年も経過し、心配いたしましたが、今年も「苫東インダストリアルパークフォトコンテスト2021」の審査を終えることができました。
17回目となりますが、歴史に安住することなく向上心を持って、回を重ねるごとに質が高まってくるコンテストになるよう、気を引き締めて最善を尽くしたいと考えています。
さて今回もコンテストの上位には、それぞれ魅力に富んだ力作を選ぶことができました。審査員としては本当にホッとしました。
2020年の総評でも書かせていただいたように、審査員もまたどんな視点で審査をしているか、関係者の方から審査を受けているという意識があるため、良い写真が集まってくると大変嬉しく思います。
ただ、今年も作品の図柄の類型化が気になりました。
豊かな自然が息づく環境の中での工業団地、雄大な景観を活かした新しい感覚の作品を期待したいと思います。
<第17回 苫東インダストリアルパーク フォトコンテスト2021 受賞作品>
<グランプリ>
『見上げれば銀河』千葉 繁幸 様
<講評>
「工業団地の敷地から夜に空を見上げたら、視界の中に銀河が美しく流れていた。それにレンズを向け、シャッターを切った。」そのような写真ではないかと見ていました。
しかし時間をかけてこの作品をよく見ると、このコンテストの意図を狙い撃ちしたような計算が千葉さんにあったのではないかと思われてきました。
私は常に真剣勝負で審査に当たっていますが、危うい所で見落とすところでした。その原因は、広角レンズ特有の歪曲収差の歪みという癖が目立ち、違和感があったためです。
それを差し引いても、素晴らしい自然環境の中の工業団地であるという印象をしっかりと刻みつける作品です。
<社長賞>
『仲良し』西村 公孝 様
<講評>
草をくわえている小馬、横を向いている小学生の女の子、表情が自然体で、見ていて心に温もりが伝わってくる写真です。今はすっかり少なくなってしまった「スナップ写真」で、シャッターチャンスなど見事です。
撮影現場は「苫東・和みの森」。苫東地域内の中で最も豊かな自然が残る「つたもり山林」にあって、市民が自由に森に親しむ活動ができる場所とのこと。
今年、「第44回全国育樹祭」がここで開催されました。
<金賞>
『休息の時』岩間 敦子 様
<講評>
閉塞感の漂うコロナ禍の影響でしょうか、何とも中途半端で、シャキッとした応募作品がなかった中で、私がもっとも衝撃を受けた写真でした。
早朝なのか夕刻なのか、写真からは正確には読み取れませんが、機械などがフル操業していた工場が活動を停止した時間帯が、タンクローリー車の存在から伝わってきます。
エネルギーを蓄える、まさに休息している『時』なのでしょう。整列した車の前に立った時の、岩間さんの印象がそのまま写真に捉えられています。
画面構成も色調も完璧で素晴らしい作品です。
<銀賞>
『おどろき』吉村 剛 様
<講評>
アフリカのサバンナにある国立公園ではないかと疑うほどの野生動物の楽園が、現在も苫東の敷地内に存在することに驚きました。
エゾシカが走って行く方向と逆方向に水鳥が泳いで行くことによって、逃げて行くという印象を食い止め、動きのある写真となっています。
野生の息づいている本当の自然がまだ敷地内に残されていることに安堵もし、敬意を表したいと思います。
<優秀賞>
『苫東冷凍・冷蔵倉庫と満月』 齊藤 修成 様
『波打際から見る荷役作業』 齊藤 修成 様
『北帰行』 小田嶋 清幸 様
『釣人』 大場 範子 様
『衣替え途中ですが・・・』 吉村 登美子 様
『星空のファンタジー』 吉村 登美子 様
『気嵐に浮かぶ城』 青木 誠 様
優秀賞 『旅情』 金子 道雄 様
優秀賞 『威風堂々』 佐々木 歩 様
『夜の荷役』 古川 義則 様
『星空へ向かって』 小金澤 周平 様
『Go my way』 小金澤 周平 様
『ジャンプ』 大瀧 百合子 様
『供給の源』 西尾 茂 様
『渚』 後藤 千代子 様
<優秀賞(学生)>
『Endless Road』 原田 泰成 様
『太陽を見送る少女』 池田 玲心 様
『実りの祝福』 對馬 遥奈 様
『あの船まで』 神保 みゆ 様
<立地企業賞>
『雨氷と青空』 西本 要 様