<結果発表>
苫東インダストリアルパークフォトコンテスト2022にご応募頂いた皆様、またご後援・ご協賛、告知等にご協力頂きました皆様、
誠にありがとうございました。
第18回目を迎えた今回は、道内外の58名から250点の応募がございました。
令和4年10月25日(火)に厳正な審査によってグランプリ・社長賞・金賞・銀賞を各1点、優秀賞15点、優秀賞(学生の部)5点、
計24点を選出いたしました。
<審査員講評> 水越 武 氏
行動に影響を与える新型コロナウイルスのくすぶる中での審査で、色々と心配いたしました。
しかし昨年を上回る応募点数があり、このコンテストで長年審査員をさせていただいている人間として、これは大変嬉しいことです。
さて、作品の撮影対象の固定化、図柄の類型化など、毎年のように総評に小言を書かせていただきました。
それが今年はその効果が出てきたのか、上位入賞の金子道雄さん、岩間敦子さんなど、今までの応募作品にはなかったようなユニークな作品を選ぶことができました。
作品一点、一点と丁寧に向き合い、真摯に審査に当たっていて、このような作品と出会えるのは本当に嬉しいことです。
来年も豊かな自然が息づく環境の中での工業団地、その雄大な景観を活かした新しい感覚の作品を期待したいと思います。
<第18回 苫東インダストリアルパーク フォトコンテスト2022 受賞作品>
<グランプリ>
『接岸準備』金子 道雄 様
<講評>
苫小牧東港のフェリーターミナル埠頭での巨大な船をテーマにした写真は、過去ずいぶん多く応募がありました。
しかし金子道雄さんの「接岸準備」ほど、大胆な画面構成で斬新な捉え方をした作品はありませんでした。
的確なフレーミングで、縦位置の構図にしたことも成功の要因になっていると思われます。
金子さんは他にも技術、視点など完成度の高い作品を数多く応募していただきました。
昨年も「旅情」という作品で優秀賞に入賞されています。
作品の題名の付け方も簡潔で要領を得ていて見事です。
<社長賞>
『未来の展望と樽前山』佐竹 輝昭 様
<講評>
望遠レンズは距離感を押し縮める効果があるが、その効果を100%生かした作品です。
よく晴れて空気に透明感のある時間帯にシャッターを切られているが、樽前山がこれほど大きく苫東の敷地から見えるものかと驚きました。
圧縮された電線や電柱など、非凡な描写が見られます。
作品の題名に「未来の展望」とあるのは、近い未来、この山のように大きくなるという夢を持たれたのでしょうか。
<金賞>
『rainy day』岩間 敦子 様
<講評>
赤いパラソルと水色の鉄塔が、雲が低く垂れ込める雨模様の空間の中で、強い印象で目に飛び込んできます。
画面の中に占める傘の大きさ、配置にもファインダーの中で細心の注意を払って構成され、シャッターを切ったことが想像されます。
色調の濃度も的確です。静かに見ていると物語を語りかけてくるような作品です。
偶然にこのような現場に出会われたのか、それとも演出によるものか、写真からは読み取れません。
何といっても岩間さんの色彩感覚に感心いたしました。これからが期待できる人だと楽しみにしています。
<銀賞>
『珍客来訪(ウミスズメ)』大場 宏道 様
<講評>
北方の繁殖地では大きなコロニーを作るが、北海道の近海では冬鳥です。
見ることすら難しい、まさに珍客で、水中に潜って採食するチャンスを捉えた写真は大変珍しい。
大場さんはウミスズメ以外にも鳥の写真を何点か応募されましたが、それぞれ印象深い素晴らしい作品でした。
忍耐強い観察から、生態を理解した上での撮影に違いありません。大場さんの生き物に対する愛情が伝わってきました。
<優秀賞>
『森を育む』西村 公孝様 様
『recollection』岩間 敦子 様
『黎明』ふじむら さなえ 様
『北の要衝』村山 芳隆 様
『不眠港』村山 芳隆 様
『酷寒の海』小田嶋 清幸 様
『波に乗って‼』笠水上 徹明 様
『皆既月食の復活』青木 誠 様
『陽だまり』吉村 剛 様
『停泊するフェリー』小金澤 周平 様
『送電施設の美しさ』西尾 茂 様
『冬日に耐えて』後藤 千代子様
『ローカル線』金子 道雄 様
『旅の途中で』大場 宏道 様
優秀賞 『秋色の車窓』三戸部 悦郎 様
<優秀賞(学生)>
『夕暮れを仰ぐ』名久井 琉輝 様
『家族』西潟 由希乃 様
『冬の始まり』岩村 恒陛 様
『しかの親子』苫米地 瑠唯 様
『ものおもう』對馬 遥奈 様