(株)苫東 第2回経営諮問委員会の概要
1 日 時 平成12年3月29日(水)13:30〜15:10
2 場 所 札幌市中央区 ホテル札幌ガーデンパレス「真珠の間」
3 出席者 10名中8名出席
4 議 題 (1) 第1次中期目標について
(2) 経営概況について
5 議事要旨
- 議題(1)
- 会社側より、次のとおり説明があった。
- 平成11年度から平成13年度までの3ヶ年を当社の安定的な経営基盤づくりの時期と位置付け、次の3つの目標を定めた。
- 安定的な経営基盤の確立
- 用地の着実な分譲
- 財務の健全化と株主への還元
これに対し各委員より、次のような発言があった。
- 安定的な経営基盤の確立については、業務運営に必要な経費は、埠頭収入等の固定的収入で賄うことを基本とし、機動的な組織体制のもとで効率的な業務運営を行うこと。
- 用地の着実な分譲については、長期的な展望に立って重点的、計画的に開発を進める第1期開発と第2期開発に区分し、基盤整備等が先行的に進められている地区を中心に分譲活動を展開するとともに、精度の高い情報の早期収集や企業ニーズに即した提案型の誘致活動を積極的に図り、目標期間中においては、約110ヘクタールの分譲を目指す。また、基盤整備や土地造成の進め方は、分譲動向や優先度を勘案しながら必要に応じて、計画的、効率的に整備を行うこと。
- 財務の健全化と株主への還元については、目標期間内において、総売上高約100億円を目指し、埠頭収入等の固定的収入で資金収支の安定化を図り、内部留保の充実に努めるとともに、分譲部門から得られる剰余金については、計画的な基盤整備費及び造成費等を除き、当面は有償減資を優先させながら株主に還元を図っていくこと。
- 造成は企業の立地動向を見極め受注生産的に行い、手元に適正な規模の資金を留保し、残りを株主に着実に還元する。僅かでも有償減資を行っていけば世の中の苫東に対するイメージは変わる。
既造成済地の約270haを分譲することによって、将来の造成資金等を確保していく必要があるが、資金繰りに詰まらないようにある程度の余裕資金は必要であろう。
- 今年度は土地の売買が大幅にあったが、来年度以降もこのとおり行くとは限らないので、余裕を持ったやり方で運営してほしい。
- 東港利用促進のための関連施設の整備資金なども、今のうちから備えておく必要があるか否か等についても検討しておく必要がある。
これに対し会社側から、経営の安定を十分に考えたうえで、余裕資金の確保と、従来の経緯から株主の信頼を高めていくための株主への還元を、バランスを取りながら行っていきたい旨の発言があり、第1次中期目標については了承された。
- 議題(2)
- 平成11年度決算見込みと平成12年度事業計画について説明が行われた。平成11年度は分譲面積27.3haの実績となり、この結果、分譲収入約9.3億円、埠頭・賃貸収入等6.6億円を合わせ営業収益は約16億円の見込みであること。また、平成12年度は分譲面積約35haを目標とし、営業収益約37億円を目指す旨の報告があった。
以 上